ECサイトの機能は、ユーザーと運営側の双方にとって必要かつ使いやすいものを選びたいですね。
そこで今回は、初めてECサイトを構築する方に向けて、ユーザーと運営側の両方の視点から必要最低限の機能を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
Toggleユーザーにとって必要な機能
ユーザーが操作する機能(フロントエンド機能)は、見やすさ・使いやすさが求められます。
ユーザーにとって必要な機能を具体的に紹介していきますね。
商品検索機能
ECサイトでは多くの商品を取り扱うため、欲しい商品を効率的に見つける手段が必要です。
「商品検索機能」によって商品名やカテゴリ・価格帯などでの検索ができれば、自分のニーズに合った商品を素早く絞り込めます。
他の商品にも目を向ける可能性が高まるため、結果的にユーザーの購買意欲が高まり、コンバージョン率向上が期待できます。
マイページ機能
「マイページ機能」とは、会員登録したユーザー一人ひとりのためのページです。
ユーザーは自分のアカウントにログインすることで、さまざまな情報を確認・管理できます。
- 商品閲覧履歴:興味を持った商品を後で再確認する際に役立つ
- 購入履歴:過去の注文履歴や支払い情報を参照できる
- お気に入り商品登録機能:後で閲覧できるようにする
お買い物しやすくなるため、リピーターを増やしたり、顧客ロイヤルティを高めたりするのに役立ちます。
カート(買い物かご)機能
「カート機能」は「買い物かご」とも呼ばれ、ユーザーが購入予定の商品を入れておく場所です。
カート機能のおかげで、興味を持った商品をあとで確認したり、必要な商品をまとめたりできます。
買い物かごが使いやすく、視認性が高いECサイトは、ユーザーの満足度と売上に直結すると言われています。
決済機能
決済機能は、商品代金や送料などを支払うための機能です。
主な決済方法として、
- クレジットカード
- 銀行振込
- 代金引換
- コンビニ支払い
- 電子マネー
が挙げられます。
ユーザーによって好みの決済方法が異なるので、できれば多くの決済方法を用意しておくことをおすすめします。
ただし、決済方法によっては決済代行会社との契約や手数料が発生します。
最初は、最も使われるであろう決済方法を用意し、コストを計算しつつ決済方法を追加していくのもひとつの手です。
FAQ(よくある質問)ページ
「FAQ(よくある質問)ページ」は、ECサイトに限らず、ウェブサイトにおいて一般的に見られる重要なページです。
商品を購入する際の疑問や不安を解消するために、以下のような質問を用意しましょう。
- 注文方法:商品の選択からカートへの追加、注文手続きに関する詳細な説明
- 支払い方法:受け付けている支払い手段や決済プロセスの案内
- 郵送方法:送料、納期についての情報
- キャンセル方法:注文のキャンセルに関するポリシーと手続きについての説明
- 返品方法:商品の返品・交換に関するルールや手順
ECサイトは実店舗と異なり、不明点を直接スタッフに聞けません。
FAQページを充実させることで疑問に答え、ユーザーが安心して買い物できるようにしましょう。
ECサイト管理者に必要な機能
続いて、ECサイト管理側にとって必要な機能(バックエンド機能)を紹介していきます。
ユーザーの目には触れない部分ですが、バックエンドが整っていればECサイト運営がスムーズになります。
具体的にどのような機能があるといいのか、紹介していきますね。
受注管理機能
「受注管理機能」は、顧客からの注文を処理し、商品を確実に届けることが目的です。
主に以下のような機能が含まれます。
- 受注確認:顧客からの注文を受け取り、注文内容を確認する
- 入金確認:顧客が支払いを完了したことを確認し、注文を進める
- 出荷処理:商品を梱包し、配送業者に引き渡す
- キャンセル処理:顧客からのキャンセルリクエストを処理する
受注・配送システムが効率的であれば、注文の遅延や商品の欠損などを防ぎ、顧客満足度を向上させることができます。
在庫管理機能
「在庫管理機能」は、商品在庫を効率的に管理するために不可欠な機能です。
毎回商品が売れるたびに実物確認するのは手間と時間がかかってしまうため、ウェブ上で在庫の把握・更新ができると楽です。
また、在庫状況は顧客の商品購入行動にも影響を与えます。
在庫がない場合でも次回入荷日をサイト上で表示すれば、後日再訪して購入する可能性もあります。
顧客管理機能
「顧客管理機能」は会員登録しているユーザー情報をまとめる機能です。
名前や住所などの基本情報だけでなく、購入履歴や購買頻度を記録できます。
優待やキャンペーン情報を特定の顧客に送りたいときなどに役立ちますよ。
まとめ
ECサイトの構築は初めての方にとっては難しく感じるかもしれませんが、心配しないでください。
フロントエンドとバックエンドの必要最低限な機能を把握しておけば、サイトの作成がスムーズに進みます。
今回紹介した機能を組み合わせて、ユーザー・運営者、双方にとって使いやすいサイトを構築しましょう。