ECサイトに興味を持ちながらも、「ECサイトとWebサイト、どう違うの?」「もう自社のサイトを持ってるんだけど、ECサイトも必要?」と疑問を抱いている方も多いでしょう。
結論を言えば、ECサイトはWebサイトに含まれるのですが、Webサイトの中にも種類があり、役割・目的が異なります。
そこで今回は、ECサイトとWebサイトとの違いについて解説します。
目次
ToggleECサイトとは?
「ECサイト」はWebサイトの一種で、インターネット上で売買が行えるサイトを指します。
具体的には以下のような機能が備わっています。
- 商品・サービスの詳細情報
- ショッピングカート機能(注文処理)
- 支払い処理
- 在庫管理
- 顧客アカウント管理と注文履歴
- 顧客サポート(お問い合わせ、返品処理など)
- レビューや評価
Amazonや楽天を思い浮かべる方も多いと思いますが、ECサイトには2種類が存在します。
モール型
大手モールが提供するECサイトは「モール型」と呼ばれ、モールに出店するだけで、インターネット上で販売が可能となります。
自社でECサイトを構築する手間を省けるため、多くの企業やブランドが利用しています。
自社サイト型
企業やブランドが独自に開設するECサイトを「自社サイト型」と言います。
デザインや機能のカスタマイズが可能で、ブランディングを強化できます。
Webサイトとは?
ECサイトの特徴を紹介したところで、次にWebサイトについて詳しく説明しますね。
「Webサイト」とは、複数のWebページが集まったものを指します。
Webサイトと一言で言っても、企業やブランドの情報提供や商品販売・求人応募などの目的に応じて、6種類に分けられます。
- ECサイト
- コーポレートサイト
- ブランドサイト・サービスサイト
- 採用サイト
- オウンドメディア
- LP(ランディングページ)
ECサイトについてはすでに説明したので、残りの5種類についてわかりやすく解説していきます。
それぞれの特徴を知れば、ECサイトとの違いが理解できるでしょう。
コーポレートサイト
「コーポレートサイト」は、企業の事業内容やビジョン・価値観を伝えるWebサイトです。
主に以下のような情報を載せています。
- 会社の沿革
- 事業内容
- 製品やサービスのリリース情報
- 投資家向けの財務データ、IR情報
- 採用情報
- イベント情報
- 実績、お客様の声、事例
- お問い合わせ先
コーポレートサイトの目的は、取引先企業や株主・就職希望者などに向けて情報提供し、信頼性を高めることです。
ターゲットが幅広いからこそコーポレートサイトは情報量が増え、「情報が探しにくい」「ターゲットに刺さりにくい」といったデメリットを持ちます。
そのためコーポレートサイトも展開しながら、ECサイトやブランドサイト・LPなどを使い分けるのが一般的です。
ブランドサイト・サービスサイト
「ブランドサイト」「サービスサイト」は、商品・サービスの価値を顧客に知ってもらい、ファン化や販売促進を目指すためのWebサイトです。
例えば以下のような情報を公開します。
- ブランド・サービスの魅力
- 新商品の紹介
- 理念
- ストーリー
- 実績、お客様の声、事例
- エビデンス(証拠、根拠)
コーポレートサイトと混同しやすいですが、焦点が違います。
コーポレートサイトは企業全体を紹介するのに対して、ブランドサイトやサービスサイトは特定の商品やサービスに焦点を当てます。
特に大手企業では、コーポレートサイトと別に主力商品のブランドサイト・サービスサイトを用意しているケースが多いようです。
採用サイト
「採用サイト」は、求職者(学生や転職希望者)を対象に企業や採用に関する情報を提供するWebサイトです。
「リクルートサイト」とも呼ばれます。
掲載する内容は以下のような情報です。
- 採用基準
- 給料
- 休日
- 企業の理念
- 社風
- 福利厚生
- キャリアパス
採用サイトは、求職者に企業を知ってもらい、自身のキャリアと企業のミッションやビジョンが合致するかを確認するために存在するのです。
オウンドメディア
「オウンドメディア」は、企業が自社で保有するWebサイトを指します。
掲載する内容は、見込み客の悩みや課題に関する記事が中心です。
顧客のニーズに対応し、専門知識を提供することで信頼性を高め、顧客との信頼関係を強化する重要な役割を果たします。
まずは見込み客に寄り添い、信頼関係を築いてから製品やサービスを紹介し、購買に結び付けるのです。
LP(ランディングページ)
「LP(ランディングページ)」はサイトを訪れたユーザーに「購入」「お問い合わせ」「資料請求」などの具体的な行動を促すために作成されます。
そのため、コンバージョン(CV)を最大化することを重視しています。
キャッチコピーや共感部分を利用して訪問者の関心を引き、メリットや利益(ベネフィット)を説明して、行動の後押しをするようなデザイン・レイアウトになっています。
まとめ
今回はECサイトとWebサイトの違いを詳しく説明しました。
ECサイトはWebサイトの一種で、ネット上の販売に特化しています。
すでにコーポレートサイトやオウンドメディアを持っている場合でも、ECサイトを始めればより効果的に売り上げにつながるはずです。
新たなビジネスチャンスをつかむために、ECサイト構築に挑戦してみてはいかがでしょうか。